カブトムシがエサを食べないと心配にななりますよね…
飼育しているカブトムシが突然食欲を失うと、体調不良や寿命が近いのではないかと不安になるものです。
しかし、エサを食べない理由はさまざまで、必ずしも深刻な問題とは限りません。
例えば、産卵中のメスはエサを食べる量が減ることがあります。また、カブトムシによってはゼリーに好き嫌いがあり、ダイソーのカブトムシゼリーを食べないこともあります。
特定のエサ、例えばバナナしか食べない場合もありますが、そのまま放置すると栄養が偏ってしまうため、適切な対策が必要です。
カブトムシはどうやってエサを食べるのか、また、エサの交換頻度を見直すことで食いつきが改善することもあります。元気がないと感じたときや、弱っているサインが見られる場合には、寿命との違いを見極めることも重要です。
この記事では、カブトムシがエサを食べない原因とその対策を詳しく解説します。カブトムシがゼリーを食べられる状態かどうか、最適な飼育環境の整え方、そして食べないときの最終対策まで、役立つ情報をお届けします。
- カブトムシがエサを食べない主な原因
- 産卵期や寿命による食欲の変化
- エサの種類や好みによる影響
- 飼育環境の見直しと対策方法
この記事を書いてる人

- どんな人?
30代フリーランサー二児の父 - ブリード歴は?
2022年春よりカブトムシ・クワガタのブリード開始 - どんな種類を飼育してる?
カブトムシはヘラクレスやサタンなど、クワガタはニジイロやメタリフェルなどを主にブリード中、常時200匹以上飼育しています
カブトムシがエサを食べない理由と対処法

- 産卵中のカブトムシはエサを食べない?
- ダイソーのゼリーを食べない理由
- バナナしか食べないのは問題?対策方法を解説
- カブトムシはどうやってエサを食べるのか?
- ゼリーの好き嫌いがある?エサを変えるべき?
- カブトムシが元気ないときのエサの与え方
産卵中のカブトムシはエサを食べない?
カブトムシのメスは産卵期に入ると、エサを食べなくなることがあります。これは、産卵に集中するための生理的な変化によるものです。産卵前は大量のエサを食べて体力を蓄えますが、産卵が始まるとエサへの関心が薄れる傾向があります。
また、産卵場所を探したり、土に潜って卵を産み付けたりする行動にエネルギーを使うため、エサを食べる時間が減ることも関係しています。この状態は通常、数日から1週間程度続くことが多いです。
しかし、まったく食べないわけではなく、ごく少量のゼリーや果物を口にすることもあります。
ただし、産卵後も長期間エサを食べない場合は、体力が消耗しすぎている可能性があるため注意が必要です。その場合は、ゼリーを食べやすい位置に置いたり、水分を含んだ果物を与えたりするとよいでしょう。

ダイソーのゼリーを食べない理由

カブトムシがダイソーのゼリーを食べない場合、いくつかの原因が考えられます。第一に、ゼリーの成分や香りがカブトムシの好みに合っていない可能性があります。
カブトムシは嗅覚を頼りにエサを探しますが、市販のゼリーには種類があり、含まれる糖分や添加物によって食いつきが異なります。
次に、ゼリーの硬さや粘度も影響します。市販の昆虫ゼリーには柔らかいものから硬めのものまでさまざまなタイプがあり、カブトムシによっては食べにくく感じることもあります。
さらに、環境の影響も無視できません。例えば、高温でゼリーが乾燥してしまったり、ほかのエサと混ざって風味が変わってしまったりすると、食べるのを嫌がることがあります。
そのため、ゼリーを新しいものに交換したり、ほかのメーカーのゼリーを試してみたりするのも一つの方法です。
バナナしか食べないのは問題?対策方法を解説

カブトムシがバナナしか食べない場合、問題が発生する可能性があります。バナナは糖分が多く、カブトムシにとって好まれるエサの一つですが、それだけを与え続けると栄養が偏るおそれがあります。
特に、水分が多いため腐敗しやすく、不衛生な状態になりやすいのがデメリットです。
また、ゼリーやほかの果物を食べなくなると、エサの選択肢が限られてしまいます。バナナは手に入りやすい食材ですが、夏場は傷みやすく、発酵しやすいため、適切な管理が求められます。
さらに、バナナに慣れすぎると、ゼリーを食べなくなり、エサの切り替えが難しくなることもあります。
対策としては、まずバナナと一緒に昆虫ゼリーを少量ずつ置き、ゼリーにも慣れさせる方法が有効です。また、リンゴやオレンジなど他の果物も試しながら、少しずつバナナ以外のエサを食べるように促すのもよいでしょう。
エサの種類を増やすことで、栄養バランスを整え、長生きできる環境を整えることができます。

カブトムシはどうやってエサを食べるのか?

カブトムシは、ストローのような口を使ってエサを吸い取るように食べます。
一般的に、カブトムシの口は固形物を噛み砕くのではなく、液体を摂取するのに適した構造をしています。そのため、ゼリーや果物の果汁を吸い取る形で栄養を摂取します。
エサを食べる際は、まず前脚でしっかりとエサを固定し、口を近づけて吸い始めます。
特にゼリーの場合、口を押し当てるようにして少しずつ吸い込んでいきます。果物の場合は、果肉に口を押し付けながら果汁を吸い取りますが、柔らかい部分を好むため、熟した果物の方が食べやすい傾向があります。
また、カブトムシは夜行性のため、主に夜間にエサを食べることが多いです。飼育下では、エサの交換を夕方から夜にかけて行うと、より食べやすい環境を作ることができます。
エサが乾燥すると食べにくくなるため、新鮮なものを適宜交換することが重要です。
ゼリーの好き嫌いがある?エサを変えるべき?

カブトムシにも個体ごとの好みがあり、ゼリーの種類によって食べるものと食べないものがあることは珍しくありません。
こうした好き嫌いがある場合、まずは違う種類のゼリーを試してみることが大切です。昆虫ゼリーにはさまざまなフレーバーや成分のものがあり、果汁入りのものやプロテイン強化タイプなども販売されています。
市販のゼリーの中でも糖分の濃度や水分量が異なるため、いくつか試しながらカブトムシの好みを探るとよいでしょう。

クワガタの方が好き嫌いハッキリしている個体が多いように感じます!
また、ゼリー以外のエサとして、リンゴやバナナなどの果物を試すのも一つの方法です。ただし、果物は傷みやすいため、こまめな交換が必要になります。
エサの選択肢を増やしながら、栄養バランスも考えてカブトムシに適した食事環境を整えることが重要です。
カブトムシが元気ないときのエサの与え方


カブトムシが元気がないと感じたときは、まずエサの状態を確認しましょう。
ゼリーが乾燥していたり、果物が傷んでいたりすると、食欲が落ちる原因になります。そのため、新鮮なエサを用意し、食べやすい状態にすることが大切です。
また、弱っているカブトムシには、水分を多く含んだエサが効果的です。通常よりも柔らかめの果物(完熟したバナナやリンゴなど)を与えると、口当たりが良くなり、食べやすくなります。
ゼリーの場合は、通常のものよりも糖分が高めのタイプを選ぶことで、エネルギー補給につながることもあります。
さらに、エサの位置を見直すことも重要です。カブトムシが動きづらそうな場合は、ゼリーを浅い容器に入れて地面に近づけると、より食べやすくなります。
飼育環境が乾燥しすぎていると体力を消耗しやすいため、適度な湿度を保つことも考慮するとよいでしょう。
カブトムシがエサを食べないときに確認すべきこと


- カブトムシのゼリーは人間も食べれる?
- 弱っているサインと寿命の見分け方
- 餌は何日おきに交換するのがベスト?
- 環境が原因?カブトムシの飼育環境を見直そう
- それでもエサを食べない場合の最終対策
カブトムシのゼリーは人間も食べれる?


カブトムシのゼリーは、基本的に人間が食べることは推奨されていません。
確かに、昆虫ゼリーの主成分はブドウ糖や果糖などであり、一見すると普通のゼリーと変わらないように見えます。しかし、カブトムシの栄養補給を目的として作られているため、人間向けの食品とは異なる点がいくつかあります。
まず、市販の昆虫ゼリーには、カブトムシの健康を考慮した成分が含まれていることが多く、場合によっては人間には適さない添加物が使用されていることがあります。
また、ゼリーの味や甘さも人間向けのものとは異なり、食感も独特なものが多いです。そのため、仮に食べても害は少ないかもしれませんが、美味しく感じることは少ないでしょう。
一方で、人間が食べても安全な成分のみを使用した昆虫ゼリーも存在します。こうしたゼリーは、万が一子供が誤って口にしても問題がないように作られていますが、基本的にはカブトムシ専用のエサとして利用するのが望ましいです。
弱っているサインと寿命の見分け方


カブトムシが弱っているかどうかを見極めるには、いくつかのポイントを確認することが重要です。
まず、動きが鈍くなり、エサを食べる頻度が減るようであれば、体力が低下している可能性があります。特に、手や足の力が弱まり、しっかりと木やケースの壁にしがみつけなくなっている場合は、衰弱しているサインと考えられます。



カブトムシが弱ってくると頻繁にひっくり返る傾向にあります!
もう一つの特徴として、羽の開閉がスムーズでないことが挙げられます。
通常、カブトムシは飛ぶ際にスムーズに羽を広げますが、弱っていると羽を開こうとしてもうまく動かせないことがあります。また、脚の関節が曲がったまま動かない場合も、寿命が近い兆候の一つです。
寿命との違いを見極めるポイントは、エサを食べるかどうかです。
寿命が近づくと、エサをほとんど口にしなくなり、じっとしたまま動かなくなることが多くなります。しかし、まだエサを食べようとする場合は、適切なケアをすることで回復の可能性があるため、環境の見直しやエサの工夫をしてみるとよいでしょう。
餌は何日おきに交換するのがベスト?


カブトムシのエサの交換頻度は、エサの種類や気温、湿度によって異なりますが、一般的には 1~2日おき に交換するのが理想的です。
ゼリーの場合、傷みは少ないものの、乾燥してしまうとカブトムシが食べづらくなるため、1~2日ごとに新しいものと入れ替えると良いでしょう。果物を与えている場合は、傷んだ部分がないかを毎日確認し、腐敗が進んでいる場合はすぐに取り除くことが大切です。
特にバナナやスイカなどの水分が多い果物は、痛みが早いため注意が必要です。
また、エサを交換するときは、食べ残しやエサ皿周辺の汚れもこまめに掃除しましょう。
汚れたまま放置するとダニや雑菌が発生し、カブトムシの健康を損なう原因になります。エサの状態をよく観察しながら、適切なタイミングで新しいものに取り替えることが重要です。
環境が原因?カブトムシの飼育環境を見直そう


カブトムシがエサを食べない場合、飼育環境が原因になっていることも考えられます。
まず、温度の管理が重要です。カブトムシは 20~28℃ の範囲で活動が活発になりますが、30℃を超えると暑さで弱ってしまうことがあります。
直射日光が当たる場所や、風通しの悪い高温の環境では体力を消耗しやすいため、涼しく適度な湿度を保つことが大切です。
湿度もエサの食いつきに影響します。乾燥しすぎると体が弱るだけでなく、ゼリーや果物の水分が蒸発しやすくなります。逆に、湿度が高すぎるとケース内にカビが発生しやすくなるため、適度な換気を心がけることが必要です。
さらに、ケース内の環境も見直しましょう。カブトムシは 夜行性 のため、昼間は身を隠せる場所があると落ち着きます。登れる木や産卵用のマットを適切に配置し、ストレスを減らすことでエサを食べやすい環境を作ることができます。
こうした工夫をすることで、カブトムシが快適に過ごし、エサの摂取量が増える可能性が高くなります。
それでもエサを食べない場合の最終対策


飼育環境を整え、エサの種類を工夫してもカブトムシがエサを食べない場合、いくつかの 最終対策 を試してみる必要があります。
まず、エサの種類をさらに変更してみましょう。
市販の昆虫ゼリーをいくつか試し、 果汁入り・高糖度・プロテイン配合 など異なるタイプを試すのも有効です。また、バナナやリンゴ、スイカなどの果物を細かく刻んで与えると、食いつきがよくなることもあります。
次に、エサを 食べやすい位置に置くことも重要です。
カブトムシはゼリーを食べる際、足場が安定していないとうまく口をつけられないことがあります。そのため、ゼリーを 転倒防止の木片の上 に置くなど、安定した場所に設置することで、エサへのアクセスを改善できます。
それでも食べない場合は 寿命が近づいている可能性 も考えられます。
特に夏の終わり頃になると、カブトムシは寿命を迎える時期に入り、徐々に活動が減少します。この場合、無理にエサを与えようとせず、カブトムシが過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。
エサを食べない理由はさまざまですが、最後までしっかりと観察し、適切な対応を行うことで、カブトムシが快適に過ごせるように工夫することが重要です。


まとめ|カブトムシがエサを食べない原因と対策
この記事のポイントをまとめます。
- 産卵中のメスはエサを食べる量が減ることがある
- ダイソーのゼリーは硬さや成分の違いで食べないことがある
- バナナだけを食べると栄養が偏るため他のエサも試すべき
- カブトムシは口を使って液体を吸うようにエサを摂取する
- 個体によってゼリーの好みが分かれるため種類を変えてみる
- 元気がないときは水分の多いエサを与えると良い
- 昆虫ゼリーは人間用ではないため食べることは推奨されない
- 弱ると動きが鈍くなり、脚の力がなくなることが多い
- エサの交換は1~2日おきが理想的で清潔に保つことが重要
- 温度や湿度が適切でないと食欲が落ちることがある
- ケース内に隠れ場所を作るとストレスが減り食べやすくなる
- 転倒するとエサを食べられなくなるため対策が必要
- 食べやすい位置にゼリーを置くことで摂取しやすくなる
- 寿命が近づくとエサを食べなくなることが多い
- それでも食べない場合は環境やエサをさらに工夫するべき
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